マカオの通貨は、『パタカ』と『香港ドル』。同じ額の紙幣を複数の銀行が発行。

 

マカオの通貨は、『パタカ』と『香港ドル』です。
 
『パタカ』は、マカオ特別行政区政府が銀行委託して発行しているマカオの法定通貨です。マカオでは、同時に、『香港ドル』も公式に流通している通貨です。

そして、マカオ・パタカも香港ドルも、同じ額の紙幣を複数の銀行が違う図案で発行しています。そのことは、日本人旅行者は戸惑うかも知れません。 
 
 
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マカオの通貨、『パタカ』は、ポルトガル語で『pataca』、中国語で『澳門幣』などになります。
補助貨幣はアヴォス (avos) で、100分の1パタカ。
通貨コードはMOP。表示は、MOP3.50$ などのように、表わされます。
 
 

マカオの通貨、『パタカ』の紙幣の発行業務は、通貨発行権を持つマカオ特別行政区政府の金融管理局の監督のもと、大西洋銀行と中国銀行マカオ分行が行っています。

 
●マカオ・パタカの紙幣の種類は、
 

10パタカ、20パタカ、50パタカ、100パタカ、500パタカ、1000パタカ、の6種類。
 

この6種類の単位の紙幣は、それぞれ大西洋銀行と中国銀行による図案の違った、同額でも2種類の紙幣をもっていることになります。
 
日本では万札にあたる1000パタカは、日常の買い物では、支払いで拒否される可能性が高いです。お釣りが無いとか、偽札のリスクがないわけではない、という理由からです。
 
 

マカオ・パタカの硬貨は、政府の金融管理局が直椄、発行しています。
 
●マカオ・パタカの硬貨の種類は、
 

10アボス(0.1パタカ)、20アボス(0.2パタカ)、50アボス(0.5パタカ)、
1パタカ、2パタカ、5パタカ、10パタカ、の7種類です。
 

10パタカの硬貨は限定2000万個初回発行したのみなので、あまり見かけません。
計算は100アボス = 1パタカです。

 
 

マカオでは、『香港ドル』も広く使われています。
 
マカオでは、香港ドルが法定通貨であるマカオ・パタカの流通量を超え、香港ドルによる通貨代替が進行しています。
 
『香港ドル』は、英語でHong Kong Dollar、中国語で港元、港圓。広東語で港紙とも。ISOコードはHKD。
 
補助通貨単位はセント(Cent)で、1ドル=100セント。
日常の表記では、「$3」「$3:50」「HK$3.50」のように表記。「HKD」の表記は通常ではあまり使われません。
 
 
■香港ドル硬貨
 
10¢, 20¢, 50¢, $1, $2, $5, $10
 

■香港ドル紙幣
 
$10, $20, $50, $100, $500, $1000
 
 
硬貨は、香港金融管理局が発行。
 
10ドル紙幣は、香港金融管理局が発行。20ドル以上の紙幣は、香港上海銀行、スタンダードチャータード銀行、中国銀行 (香港)の3行により発行されています。
 
20ドル以上の紙幣は、これら発行元の銀行によって、図柄が異なる、額面により色が分けられた、三種類の紙幣になっています。
 
 

ほとんどの場合、パタカと香港ドルは等価で扱われます。
 
プライスがパタカ表示でも、同額として支払に香港ドルも使用されています。

 
しかし、実際の香港ドルとマカオ・パタカのレートは、1:1.03 ほどです。
 

マカオ・パタカ(MOP)と香港ドル(HKD)、通貨移動の為替レート。
 
1 HKD = 1.02999 MOP
 
Selling 1 HKD you get 1.02993 MOP
Buying 1 HKD you pay 1.03004 MOP

為替レート更新: Nov 26,2014 18:01 UTC
 
 

香港ドルとマカオ・パタカ、支払いかたのあれこれ。

支払う、買う、のはパタカでするほうが有利です。

 
円を両替するときは、パタカと香港ドルは等価ではないのに、消費では等価として扱われるのなら、そしてパタカをマカオにいるうちに使い切る方針なら、円を香港ドルに両替するときよりも、パタカへ両替したときのほうが、有利です。スプレッド巾(為替手数料)も狭く、香港ドルとは差はない為替手数料で、使うときは香港ドルと等価で、香港ドルをほぼ3%増額にしたパタカを得る事になります。
 
カジノリゾートのブランドショップで、買い物をする場合なども、パタカのほうが有利です。香港ドルとパタカは等価ではないのに、等価として、安いパタカで支払うわけですから。大量の現金の所持は避けるため、ブランドショップではクレジットカードや一番スプレッドが狭いマルチカレンシー・プリペイドカードを使用することになりますが、その場合もマカオ・パタカ建てを選択して決済したほうが、有利です。
 
実際は高額の取引の場合、パタカと香港ドルのレートは大問題ですから、お店としたら香港ドルの値札とパタカの値札を同時に表示しているか、パタカでの値段を口頭で客に伝えることになるでしょう。
 
 

路線バス、タクシーは地元のひとは、パタカで支払っていても、香港ドルで等価として支払いができます。
 
旅行者でしたら、パタカを使うのは、地元客のみで成立しているお店、といったマカオ内の生活の支払いですが、外国人も主要客として利用する地元のお店での支払いは香港ドルを受け入れてくれます。お釣りも香港ドルにしてくれる場合が多いです。
 
お釣りの小銭にパタカとアボスが混じっていても、香港ドルの小銭が不足していたのでしょうから、それはしかたがありません。
 

このように、パタカと香港ドルは等価で扱われていて、しかも高いほうの通貨の香港ドルで支払ってくれるのをお店側は望んでいます。
 
そして多くのマカオへの旅行者は、外国人が利用するお店では、お店が望んでいるように支払いは香港ドルでするのは常識としています。同国人でなかば外国人である、マカオへ来た中国人も、それを常識としているようです。
 
 
慣れた旅行者は、香港ドル価格表示の店で、いやな顔をされても、あえて無視してマカオ法定通貨はパタカですよねと、支払いを試みます。

すくなくとも、パタカ表示の代金を同額の香港ドルで支払うのは、日本で会社を経営している日本人旅行者でしたら、避けたいなと思うでしょう。
 
103パタカ支払いなら100香港ドルでいいのに103香港ドル支払うわけですから、3%の過払いはチリも積もれば、けっこう大きい、です。日ごろ、コスト削減に努力しているわけですから。
 
これがラグジュアリーブランドのバッグや時計や宝石の買い物で、日本円勘算で100万円程の支払いになると、さすがにパタカと香港ドルを等価とするわけにはいかないでしょう
 
 

そして肝心の、カジノでは、カジノチップへの交換(買う)には、ごく一部のカジノをのぞいて、香港ドルが使われています。
 
(カジノ資金の円から香港ドルへの両替については、別の記事で書きますが、カジノ資金は、端的に言って、
カジノ施設の両替カウンターで、円現金や、使いきれなかったパタカを、香港ドルにすればいいですし、為替レートその他便利さで一番有利な、カジノ両替コーナーその他のいたるところにあるATMにて、クレジットカードやFX取扱い会社発行のマルチカレンシー・プリペイドカードで、香港ドルにキャッシングすればいいだけです。)
 
 

(※旅行者のパタカの使い道になる、路線バスの運賃の支払いは、路線バスなど用のプリペイドカードか、パタカの硬貨になります。紙幣のコインへの両替はバス内でできません。マカオ半島内 運賃3.2パタカ、タイパ内運賃 2.8パタカ、です。アボスはなかなか揃えられないときは、3.2パタカなら4パタカコインで釣りなしで払います。香港ドルのコインで支払う場合も同様です。ところで、路線バスはひんぱんには値上げしませんが、物価インフレにあるマカオですから、値上げもあるかも・・・。)
 
 

パタカはマカオに限られる通貨で、香港では香港ドルへ両替さえできません。もちろん日本に持ち帰っても次回のマカオ行きで使う以外は、そのままではスーブニール、旅行の記念品になるしかありません。
 
 
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マカオでは、パタカの硬貨が、香港ドルと等価と言うかぎりでは、同じ額で硬貨は2種類あることになります。
 
パタカの紙幣も、香港ドルと等価と言うかぎりでは、パタカ紙幣2種類、香港ドル紙幣3種類で、同じ額で図案の違う色分けも異なる5種類の紙幣があることになります。
 
硬貨も紙幣も図案の面(ツラ)を見ていると、なにがなんだか、わけがわからなくなります。これはマカオのお金という迷宮です。
 
 
それで、額の数字が大きく描かれていますので、お金は図案じゃなく数字なんだと意識したら、お金の迷宮で迷子になることは、なくなるでしょう。
 
 

 

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